デルマ侍の皮膚科専門医試験 解答徹底解説

専門医試験解答解説勉強対策絡みのこと全て包み隠さず

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臨床勉強ノート

認める、施行した、という言葉を使わない

病理伝票の書き方、プレゼンについて。 まず文字、表現のお作法について。 「認める」を使わない 「認める」を使わない なかなか難しいのですが、このお作法、何人かの先生方がおっしゃっています。 病理伝票でも、病理のプレゼンでも、 × 3年前より背部に腫…

皮膚病理のあれこれ

デルマ侍です。 今日は皮膚病理について書いていきます。 病理依頼書の書き方について 病理診断をお願いするとき、 どのように書いていますか? いくつか書かないといけない点があります。 ①いつからか ②大きさ ③疑っている疾患 悪性を疑うのか ④切除の仕方 …

皮膚病理教科書のおすすめ 英語

デルマ侍です。 今日は 皮膚病理教科書のおすすめ 英語バージョン をやっていこうと思います。 英語の皮膚病理の本 英語の皮膚病理の本といったら リバー マッキー ウイードン この3つ。 古くからあって、伝統的なのはリバーです。(版をみてもおわかりかと…

皮膚科がかかわる診療報酬について 水疱症編

デルマ侍です。 今日もお読みいただき本当にありがとうございます。 診療報酬の勉強を続けていきます。 血液検査での診療報酬 水疱症を疑った時、一括で調べたい、 そんなこともあるでしょうか。 抗デスモグレイン1抗体、抗デスモグレイン3抗体、抗BP180-NC1…

自己注射製剤の指導管理料について

こんにちは。デルマ侍です。 今日もお読みいただき本当にありがとうございます。 今日はバイオ製剤の指導管理料 診療報酬について勉強します。 自己注射製剤 指導管理料 ここでいう自己注射製剤で皮膚科領域のものは、 バイオで自分で注射が可能 自己注射可…

診療報酬について

デルマ侍です。 皮膚科って、総合病院勤務の先生はお分かりかと思いますが、 他科受診のついで受診、多すぎませんか・・・ 内科のついで、整形外科のついでなどなど しかも処方を希望するのはヒルドイドソフト軟膏だけとか・・・ 正直うんざり。毎日。 つい…

保湿剤から塗るべきか、ステロイドから塗るべきか

こんにちは。 デルマ侍です。 新年になりました!今年もどうぞよろしくお願いします!! 年末いろいろばたばたしておりまして・・・ 2021年令和3年度の皮膚科専門医試験の解説集を作成したあと、ばたんきゅうしておりました。色々と更新が滞っており申し訳あ…

爪のトラブルで来院する患者さんがいたら

デルマ侍です。 今日は爪について。 過去にこのような記事も書きました。 dermasamurai.hateblo.jp 爪があたって痛い 爪があたって痛いんです、そんな主訴で患者さんが来院されること、ありますよね。 でもみてみると、巻き爪は軽度、陥入していないし、炎症…

ワセリンの違い

デルマ侍です。 こんにちは。 今日はワセリンについて。 ワセリンには、日本では2つ。 局方ワセリンと、サンホワイトがあります。 ワセリンの違い サンホワイトのほうが基本的に「高くて質が良く安定性も高い」です。 局方ワセリンには臭いがあり、元々の色…

皮膚科で使う抗生剤

デルマ侍です。 以前抗生剤 特に内服について、 第一世代セフェム系が使いやすい、という記事を書きました。 dermasamurai.hateblo.jp 今日は蜂窩織炎などのケースでの抗生剤使用について書いて行きます。 なんとなく、で使うことも多いと思いますが、復習し…

皮膚の表在感染症の治療、予防には第一世代セファロスポリン系を使う

デルマ侍です。 今日は抗生剤について。 皮膚の表在感染症の治療、予防には第一世代セファロスポリン系を使う ケフレックス ケフラール などになります。 詳しくみていきます。 皮膚表在性感染症の抗生剤 皮膚の表在感染症の治療や、術後の感染予防で、 セフ…

DIHSの歴史的背景

デルマ侍です。 今日はDIHSについて。 DIHSについては過去にこのような記事を書いています。 dermasamurai.hateblo.jp DIHSの歴史 DIHSは結構日本人が貢献している分野ですが、 まだわかっていることが少ない(だいぶわかってきたけど)のと、曖昧なことがら…

栄養、内臓疾患と爪症状まとめ

デルマ侍です。 爪の勉強をしていきます。 亜鉛欠乏と爪 亜鉛欠乏では 爪囲炎、Beau’s line(ボーズライン ボー線) 横走の白線 などを認めます。 クエン酸、ビタミンC、動物性タンパク質と一緒に摂ることで摂取効率上昇とされています。 また、食物繊維やフ…

皮膚科専門医が読む敗血症ガイドライン

デルマ侍です。 皮膚科専門医が読む敗血症ガイドラインについて。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 敗血症ガイドライン 敗血症ガイドラインは2020のものが公開されています。 アプリ版もあり、使いやすいです。 日本版敗血症診療ガイド…

DIHSとTregについて

デルマ侍です。 DIHSとTregについて。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); DIHSとTreg DIHS/DRESSでは、初期には制御性T細胞(Treg:Regulatory T cell)が増加し、免疫抑制をきたすことがわかってきました。 DIHS/DRESSを引き起こす特定の薬…

保険適用遺伝子検査について〜皮膚科専門医試験対策〜

デルマ侍です。 今日は保険適用となっている遺伝子検査について説明していきます。 遺伝子検査は、研究対象で保険適用外のものと、保険適用となっているものがあることをご存知でしょうか。 指定難病に登録されている疾患で遺伝子検査が診断基準に含まれるも…

感染症の出席停止について

感染症の出席停止の有無はいろいろと過去問がでています。 一番おおいひっかけは、手足口病が出席停止かどうか。 過去問をみていきます。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 2015-89 学校保健安全法における感染症の出席停止の期間につい…

EAEとNEAE好酸球性血管浮腫

デルマ侍です。 EAE、NEAEについて。 // EAE好酸球性血管浮腫とは episodic angioedema with eosinophilia (episodic angioedema associated with eosinophilia) ・反復性 ・血液検査で好酸球増多 ・四肢の浮腫、紅斑、発熱、体重増加(体重の10%以上の増加…

抗酸菌培養について

デルマ侍です。 今日は抗酸菌培養について。 // 抗酸菌培養を出すのはどんなとき? 皮膚抗酸菌感染症を疑う臨床像はさまざま。 膿瘍が瘻孔が多いですが、 結節や丘疹でも鑑別に考えます。 皮膚真菌症やリンパ腫でもいろんな臨床系を示すので、 よくわからな…

臍部の臨床 あれこれ

デルマ侍です。 臍と皮膚について、勉強していきます。 臍の炎症、腫瘍については結構迷うことがあります。 // 臍部にできる疾患の鑑別 粉瘤などの良性疾患 臍部子宮内膜症 臍腸間膜遺残、尿膜管遺残な 皮下型毛細血管拡張性肉芽腫 転移性悪性腫瘍である Sis…

動物咬傷 猫と犬だったら猫の方がヤバい

皮膚科の外来や救急外来などで、動物咬傷を見ることはよくあると思います。 そんな時、どんなふうに対応すればいいか迷ったりしませんか? ここでは猫と犬に絞って、お話していきます。 // 猫咬傷と犬咬傷の違いについて 犬猫咬傷 ポイント3つ ・猫咬傷の方…

ネモリズマブとアトピー性皮膚炎

デルマ侍です。 先日、ネモリズマブと痒疹についての記事を書きました。 dermasamurai.hateblo.jp ネモリズマブの、アトピーに関する論文からの紹介 京大椛島先生が筆頭著者のNEJMの論文です。 椛島先生、NEJM多いですよね・・・化け物級・・・すごい・・・ …

諸外国と日本人の毛髪の違い

日本人と外国人の脱毛症、毛髪の違いについて e-learningからまとめます。皮膚科専門医試験過去問の脱毛症をまとめて解説したシリーズを公開中。 #4脱毛症過去問 皮膚科専門医試験|皮膚科専門医のデルマ侍|note // トリコスコピー 黒人では頭皮に油分が多…

爪の診察の仕方、爪乾癬、扁平苔癬の所見

爪について 総会e-learningより 本記事のポイントチェック ①爪疾患見るとき 病気は爪母なのか、爪床なのか、爪のまわり(爪郭)なのかを考える ②爪乾癬・扁平苔癬の所見を覚える +α 爪縦裂と爪縦条 の違いについて 詳しくみていきましょう。 診療の流れ 病…

IgA血管炎のプラスアルファ DIFと血液検査

IgA血管炎のDIF IgAの沈着 ・初期はDIFで100%IgAの沈着がある ・初期とは大体6時間以内 ・陽性率はその後低下 ・48時間以上経過すると、IgAの血管壁への沈着は認めなくなる ・できれば出現後24時間以内の新鮮な皮疹(出血の軽度な浮腫性紅斑>>完成した触知性…

多いのは感染性粉瘤ではなく、炎症性粉瘤

粉瘤 粉瘤言葉の定義 海外では、上皮嚢胞epithelial cystが大きい病名で、その中に表皮嚢腫epidermal cystと外毛根鞘嚢腫trichilemmal cystが含まれる 粉瘤、アテローマは俗称 昔の人は、ねぶつ、おでき、と言ったりする 炎症性粉瘤 赤く腫れ上がった粉瘤は…

ステロイド糖尿病にはDPP-4阻害薬かGLP-1製剤が適している

ステロイド糖尿病とは 皮膚科ではステロイドしょっちゅう出します。 ステロイド糖尿病になるケースをよく見ると思います。 多くは糖尿病内科に依頼するとは思うのですが、その病態について少しお勉強します 病態ざくっとまとめ ステロイド内服するとグルカゴ…

破傷風トキソイド ハトキをどんな患者に打つか

// 破傷風の予防 大事なこと 2つ ①低リスク創傷か高リスク創傷か ②破傷風ワクチンの接種歴を確認 日本での破傷風予防接種開始は1968年 日本での破傷風予防接種開始は1968年からです。 1967年以前の生まれの方は、怪我などをして病院で打っていない限り未接種…

urticarial vasculitis 蕁麻疹様血管炎

デルマ侍です。蕁麻疹様血管炎についてのプチ勉強ノートです。 // 蕁麻疹様血管炎 urticarial vasculitis 24 時間以上持続する蕁麻疹様皮疹 蕁麻疹様あるいは多形紅斑様の皮疹を繰り返し,紫斑や色素沈着を伴う ピリピリした痛み、灼熱感と表現される かゆみ…

円形脱毛症とアトピー

デュピルマブ デュピルマブは円形脱毛症に効くのか? デュピルマブ自体はアトピー性皮膚炎の適応症であり、円形脱毛症には通っていない アトピー性皮膚炎合併の円形脱毛症患者で、デュピルマブ投与により円形脱毛症が改善したという報告 デュピルマブ投与中…

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