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セミナリウム1 帯状疱疹

新・皮膚科セミナリウム 皮膚ヘルペスウイルス感染症

セミナリウムまとめです

1.帯状疱疹の診断と治療 浅田秀夫先生
からの引用とまとめになります。

 

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日本皮膚科学会雑誌令和2年第130巻第13号P2683

まとめ


・日本では年間1000人あたり5人

・鼻背、鼻尖部の皮疹は眼病変の合併が高い
→Hutchionson徴候 
2019過去問選択32では、「どこに症状があると角結膜炎などを含めた眼合併症を効率に伴うか?」で、鼻背部を答えさせる問題が出題されている。

dermasamurai.hateblo.jp

・汎発性帯状疱疹
局所で増殖したウイルスが血中に流れウイルス血症
をきたし、水痘と同様の散布疹を生じたもの
播種性という先生もいますが、ここのセミナリウム では汎発性と表現

帯状疱疹の水疱 中心臍窩
膿痂疹や手足口病の水疱と鑑別
免疫抑制状態では、大型の水泡多発、血疱、壊死

・本セミナリウムでの入院を推奨するケースは
①免疫低下 ケモ中
②発熱、頭痛嘔吐がある
③汎発性
④三叉神経領域
⑤四肢の運動麻痺
仙骨部の帯状疱疹尿閉
⑦腹部の帯状疱疹、便秘

・高齢者や腎機能低下では、アセトアミノフェンの使用が推奨
NSAIDsと腎排泄性抗ヘルペスウイルス薬併用は、ウイルス薬の排泄遅延

帯状疱疹後神経痛
リリカ
トリプタノール
トラムセット

・ワクチン
水痘ワクチンの帯状疱疹予防に使用可能(2016.3)
生ワクチン 予防目的は50歳以上1回皮下
シングリックス 2017.3 サブユニットワクチン
VZV糖タンパクEとアジュバントAS01Bを組み合わせたもので、2ヶ月間隔で2回、対象は50歳以上、筋中

まとめ

サブユニットワクチンのタンパク質がEでアジュバントが、ってところは知らなかった、あと生ワクチンが1回接種でサブユニットが2ヶ月空けて2回というのも忘れていた知識なので再確認。

【免疫低下の人では大型の水疱、血疱】というのも実際に臨床では確かによく経験する…しかし、文字で書かれているのは初めてみた気がする。
免疫低下の人が局所でとどまらず、ウイルス血症 になり、汎発性になる、のは理解できますが、
個疹が大きくなるのはどういう機序でしょうか。
出血傾向も謎ですね。

※論文の引用、紹介、まとめなどの著作権、翻案について、わかりやすくまとめてくださっているサイトもご紹介

https://doctor-adhoc.com/quote/

 

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