Wash board nail 洗濯板状爪 - デルマ侍の皮膚科専門医試験　解答徹底解説

Wash board nail、別名　洗濯板状爪、波板状爪ともいいます。

特徴をみていきます。

・親指爪に多い

・爪中央部の陥凹、横走溝

・自傷行為にて生じることがある

・人差し指で親指の皮膚や爪の先端を圧迫する癖が続くと生じる

・爪を強く擦ることが原因なこともある

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Singal A, et al:Indian J Dermatol Venereol Leprol83:19-26,2017より引用

治療

・爪をいじる癖をやめる

（特に後爪郭を近位側へ引っ張る）

・後爪郭にステロイド外用を行う

自傷行為ででることがありますので、比較的若年者でもみられます。

爪の疾患については、知っていればわかるし、知らないと全く歯立たない、ということも多いかと思います。

あたらしい皮膚科学などでは爪に関しての記述は少ないので、

爪の写真を普段から勉強しておいたり、爪の成書を読んで勉強することもおすすめです。

おすすめは、東先生の「爪」という本です。

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爪、ってこんなに病気があったのか！というボリューム。まさに痛いところに手が届く感じで原因や治療についても踏み込んで書かれています。まさに爪のバイブル。

外来に一つ欲しい本です。おすすめ。

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専門医試験には出ないと思います。出しづらいですね。

ただ実臨床ではお目にかかることがたまにあります。

爪は専門性が高いのに臨床に直結していて、さらに結構得意にしている先生が少ないので、とてもおもしろい分野だとおもっています。

爪の写真の撮り方は猫の手です！パーの手でとったらダメです。

参考文献

Singal A, Daulatabad D. Nail tic disorders: Manifestations, pathogenesis and management. Indian J Dermatol Venereol Leprol83:19-26,2017