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ステロイド

皮膚科専門医試験対策解答解説答え

皮膚科専門医試験対策

 

デキサメタゾン、ベタメタゾン

胎盤通過性が高い

妊娠後期で使用される

母体投与で胎児へ

ベタメタゾン50%移行

デキサメタゾン100%

 

プレドニゾロン

胎盤で不活化される

母体投与で胎児へ10%移行

 

内服
1群 
ヒドロコルチゾン(コートリル、ハイドロコートン、ソルコーテフ、サクシゾン
2群
プレドニゾロンプレドニン
3群
メチルプレドニゾロン (ソルメドロール)
4群
リンデロン(ベタメタゾン)、デカドロン(デキサメタゾン


外用ステロイド(強さではなく成分による分類)
1群
ロコイド(ヒドロコルチゾン)、ネリゾナ(ヒドロコルチゾン誘導体)
2群
リドメックス(プレドニゾロン)、マイザー軟膏?(ジフルプレドナート)
3群
ケナコルト(トリアムシノロン)
4群
アンテベート、リンデロン(ベタメタゾン)
ボアラ、メサデルム(デキサメタゾン


デルモベート(クロベタゾール)に関しては、放射性同位体を使用したラットの研究で胎児への移行性が示されている。


・1群は内因性コルチコイドであり、副腎不全によく使う
ステロイドカバーもヒドロコルチゾン100mg投与手術日から3日間
不要とする報告もあるが行うことが多い。
・2群は、胎盤酵素により不活化され、胎児に影響が少ない
半減期血中濃度2.5時間、生物学的半減期が、12ー36時間と適度なためよく利用される
・パルスは3群のソルメドロール(メチルプレドニゾロン
・慢性肺疾患や、新生児呼吸窮迫症候群にも4群を使用する
・4群が最も強力 4ー1の順
・3.4群は糖質コルチコイド作用が強く、鉱質コルチコイド作用(低K高Na)が弱いので大量投与に向く
ステロイドアレルギー
コハク酸製剤によるものが多い(ソルコーテフ、サクシゾン、水溶性プレドニン、ソルメドロール)
喘息患者の静脈投与でアナフィラキシー


ステロイドは経口2時間で十分な血中濃度になる


・効果の点では1日1回投与よりも分割投与、朝よりも夕投与が勝る
しかし、生活リズムを変えないためにも朝投与、朝・昼投与がなされる
・PSL30mg/日以下では、抗体産生抑制の効果はほとんどないとされる
また、母乳以降も母乳内にわずか数μgで臨床的に問題ない
生ワクチン投与も問題ないと考えられるがエビデンスがない
・PSL5mg/日以下では抗炎症作用もほとんどないとされる
・ストレスない成人のヒドロコルチゾン分泌量は10g/日


・皮膚のバリア機能が低下している病巣皮膚ではステロイド経皮吸収率が上昇しているので広範囲の皮疹にステロイドを外用した場 合に副腎機能抑制を一過性に引き起こす


ちなみに0.12%betamethasone-valerate軟膏(ストロングランク)では10gの密封外用法,20gの単純塗布が副腎機能抑制を生じうる1日外用量であるという


またbetamethasone 0.5 mg/日内服は,0.05%clobetasol 17-propionate軟膏(ストロンゲストランク)10 g/日単純塗布に相当するが,その40g/日単純塗布はbetamethasone l mg/日内服以下に相当する


ステロイドは、細胞質にあるステロイド受容体に結合
結合していた2分子のHsp90が遊離
活性化したステロイド受容体複合体が核内に移動
DNAに結合して、mRNAの転写調節
その結果、
炎症性サイトカインの転写抑制
Annexin1, MAPK, phosphstase1の転写促進

 

 

2020年令和2年度皮膚科専門医試験 解説を公開中

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