IL-17製剤と真菌感染について
乾癬で使用するbioは
TNFαに比べると、最近出てきていたIL-17製剤系はよりナローに抑えるため、感染のリスクが
少ない、と一般には考えやすいが、
真菌製剤に関しては違う
わかっていること
・IL-17阻害薬は非IL-17阻害薬とくらべて表在真菌症合併率が2.5倍高い
・IL-17阻害薬の中でも、SEC投与例が最も表在真菌症合併が多い
・SEC投与の24.2%表在真菌症合併
注意が必要なのは
・体部白癬は乾癬の皮疹と間違えることもあるかも
・食道カンジダに注意 胃部不快感など
IL-17製剤使用中の胃部不快感や嘔気などには消化器内科へ依頼を検討!
食道カンジダも念頭におく。
参考:
第84回東部支部学術大会 EL-4a 皮膚感染 up to date 阿部 名美子先生 (東京医科大学)
2020令和2年度皮膚科専門医試験解説公開中