IgA血管炎のプラスアルファ DIFと血液検査
IgA血管炎のDIF
IgAの沈着
・初期はDIFで100%IgAの沈着がある
・初期とは大体6時間以内
・陽性率はその後低下
・48時間以上経過すると、IgAの血管壁への沈着は認めなくなる
・できれば出現後24時間以内の新鮮な皮疹(出血の軽度な浮腫性紅斑>>完成した触知性紫斑)の生検が望ましい(皮膚病理診断リファレンス、皮膚血管炎)
C3の沈着
・C3は48時間後でも陽性となることが多い
・C3も96時間を超えると陰性になる
※IgAが陰性でも、C3が陽性で、かつ
1 中等度以上の腹部症状
2 中等度以上の関節症状
3 尿潜血、尿蛋白陽性
のうち一つ以上を伴えば「IgA血管炎疑い」
とする考えも(皮膚病理診断リファレンス)
IgA血管炎の血液検査特徴
・血沈亢進、補体上昇
・血小板軽度上昇することがある
・50%で血清IgA上昇
・血液第13因子活性低下(内臓症状と相関)
参考文献
皮膚病理診断リファレンス
皮膚血管炎
皮膚科臨床アセット
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2020年令和2年度皮膚科専門医試験解説集