日本人と外国人の脱毛症、毛髪の違いについて
e-learningからまとめます。皮膚科専門医試験過去問の脱毛症をまとめて解説したシリーズを公開中。
#4脱毛症過去問 皮膚科専門医試験|皮膚科専門医のデルマ侍|note
トリコスコピー
黒人では頭皮に油分が多く、メラニン沈着も多い
頭皮トリコスコピーでは、ジェルをつけて撮影する
黄色人種ではジェルの有無は、画像に大差なし
毛髪の種類の違い
白人:毛が多い、細い毛が多い 個人差が大きい
黒人:毛の数が少ない、前頭部に牽引性脱毛が多い
黄色人:毛の数が少ない、太い毛が多い
女性型脱毛のミノキシジル外用
欧米では、ミノキシジル2-5%
日本では1%が推奨されている
濃度が違う
外用回数は1日1回で同じ
フィナステリド、デュタステリド内服に関しては海外ではガイドライン「推奨」ではないが「検討」であり、患者の希望があれば投与することがある、という
また、妊娠可能年齢では、ミノキシジルに加えてスピロノラクトンやピル内服を考慮する、という
にきびではこちら
皮膚科専門医試験対策
本日のブログ記事は専門医試験には直結しませんが、外国人患者の診察をするときなどに役立つかもしれません。
e-learning
第119回総会 EL35-4 グローバル時代の脱毛症診療:オリンピックイヤーに脱毛症を考える
木下美咲先生 (杏林大学医学部皮膚科学教室)
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf