構造式によるステロイドの分類
デルマ侍です。今日はステロイドについて。構造式の観点から。
以前ステロイドについて、このような記事を書きました。
ステロイドはたくさんあるので色々分類があります。
構造式による分類
ステロイドの構造によって、A B C D1 D2に分類する、という報告があります。
Allergic hypersensitivity to topical and systemic corticosteroids: a review M Baeck et al. Allergy. 2009
皮膚科専門医試験対策としてのステロイド
皮膚科専門医試験や、実臨床としては、
胎盤通過性のあるステロイドと胎盤で不活化されるステロイドを覚えておくといいと思います。
胎盤通過性のあるのは リンデロン、デカドロン
胎盤で不活化PSL、マイザー、リドマックスなど
構造式でのステロイドの分類では
D2 リドメックス、ロコイド、マイザー、パンデル
が同じグループになり、
C17位にエステル基がつき、C16にメチル基がつかない、B環のハロゲン化なし
となっています。
おわりに
いかがでしたか?
強さの分類だけだと、リドメックス、ロコイド、マイザー、パンデルは直結しないと思いますが、構造式のグループは同じで、胎盤で不活化されるステロイドとなっています。
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お読みいただいてありがとうございました。