教科書に書いてあることも疑う姿勢を忘れない
今日は勉強していく中でいつも忘れてはいけないことを。
浜医の教授になられた、本田先生の記事を読んでいて、とても大事なことで、自分も定期的にrecallしている内容だったので、紹介します。
今日はそれを自分の文字、表現でで書きます。
ぜひ元記事もお読みください。
臨皮74.944-945.2020
教科書を読むということ
物事を知る時には、先人の教えを学ぶのが手っ取り早い。
自分で新しく検証して調べる。科学の推進にはとても大事なことですが、時間がかかる。
まずは有名な教科書で、今の時代、一番多くの人間が読んで、知っていて、考えて、確からしいと思われていることを知る。
ただ大事なのは、あくまで「今現時点で確からしい」ということだけ。
10年後もその事実が保障されているわけではない。
皮膚科の勉強、という意味では、最も多くの先生がよんでいるであろう、あたらしい皮膚科学をメインバイブルにすることをお勧めする。
学生から、研修医から、皮膚科専攻医、専門医試験前、そして専門医を取得した先生たちも読んでいる。
(「皮膚科学」もありますよ)
他、基本的な指標にすべきは、添付文書と皮膚科学会が発行しているガイドラインである。
皮膚科専門医試験の三種の神器といったら、あたひふ、添付文書、ガイドラインだと思う。
忘れてはいけないこと
教科書やガイドラインを読む時に忘れてはいけないこと。まずは読んで知る。勉強する。
色々知った。一回は信じて、自分の知識の土台を作る。
さあ、知識が深まった。そのあと。
そこで終わりにしてほしくない。
常に、本当にそうなの?本当ならなぜ?どうしてそうなるの?その姿勢を忘れないでいたい。
教科書に一行を追加する心意気
教科書に書いてあることも信じ切らない。そう言われているけど、自分がみてきた症例は違ったなあ。なんでこうなるんだろう。
その気持ちを忘れたくない。
そして、自分のようなしがない一臨床医は、そういった些細な疑問を症例報告に残す。
たったひとつの症例報告でも、それを読み、似たような症例を経験した別の誰かが、また症例報告を書いてくれるかもしれない。
それが蓄積されれば、数年後には、別の知見が見つかるかもしれない。
自分の小さな心意気が将来、教科書の一行を変えたり、追加したりすることができるかもしれない。
おわりに
自分は日々全く大したことをしていないし、アカデミックポストについているわけでもありません。いわゆる研究をしているわけでもない。しがない臨床皮膚科医です。
でもだからといって、この姿勢を忘れてはいけないと思って、今日も仕事をしています。
専門医試験には関係なくてごめんなさい。
またお読みいただければ嬉しいです。
いつものようにnoteのリンクを貼って、終わろうと思います。
ありがとうございました。