抗ヒスタミン薬で増量(倍量)投与できるのはどれ?
デルマ侍です。
抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)よく使いますが、
添付文書はどうなっているのか、
倍量投与が添付文書で書かれているのはどの薬なのか、について
抗ヒスタミン薬を添付文書の通常量で処方しているけど、
まだかゆいといわれる
蕁麻疹が出続ける
増やしたいどうしよう・・・
そんなことありませんか。どの薬が増やせるんだっけ?
初めに結論
車運転しないしない患者ではルパフィンかザイザルを倍量!
車運転患者ではアレグラかクラリチン倍量、あとは二剤併用など
例:ザイザル2T1X就寝前
アレグラ4T2X
デザレックス1T+ アレグラ2T2X
第二世代の抗ヒスタミン剤について
倍量投与可能
倍量投与が可能で、添付文書にもきっちり記載があるのは、
ザイザル、ルパフィン
ザイザルは通常5mgですが、「症状により適時増減し、再考投与量1日10mg」と記載されています
ルパフィンも、通常1回10mgですが、「症状に応じて1回20mgに増量できる」と記載されています
ザイザルについては、内服のタイミングがみ就寝前」と書かれていることについては別の記事でもご紹介しました。
適宜増減可能
添付文書で、症状に応じて、適宜増減可能、と書かれているのは、
です。
なお、アレジオンは、蕁麻疹や湿疹には1回20mgですが、アレルギー性鼻炎には1回10-20mgと記載されています。
適宜増減可や倍量投与の方法について記載されていない
デザレックス、ビラノアは記載がありません。
比較的新しい薬なのでゆるい文言がつかないのでしょうか。
おわりに
いかがでしたか?
抗ヒスタミン薬を通常量使用していて、症状がコントロールできない場合は、まずは添付文書にも投与方法が記載されている薬から増量検討されるのが良いのではないでしょうか。
こんな記事も書いています。
PEGを含んでいないアレルギー薬はビラノアとルパフィンです。
妊産婦への投与はどうするのか。ガイドラインを踏まえて。こんな記事も書いています。
お読みいただきありがとうございました。
皮膚科専門医noteもやっております。