Wood灯検査
デルマ侍です。
今日はウッド灯について
Wood灯検査
365nmの長波長の紫外線を病変部の皮膚に照射する皮膚疾患の診断法
Wood はアメリカ の物理学者(Robert W. Wood)の名である
365の数字はエキシマとかと並べて覚えておきます。
Wood灯 蛍光一覧
正常(表皮、真皮のタンパク質):青白色
青緑色:Microsprum属真菌
灰黄色:Malassezia furfur
黄緑色:Pseudomonas aeruginosa
赤珊瑚色:Corynebacterium minutissimum
橙赤色:Cutibacterium acnes
桃橙色:晩発性皮膚ポルフィリン症
過去問
Wood灯に関して、皮膚科専門医試験の過去問でも出題がありました。
2019-記述5
57 歳の女性.前胸部の皮疹に対し間擦疹と診 断され,ステロイドを外用していたが拡大してきた (図 29).真菌検査を行ったが 2 回ともカンジダ,白癬は陰性であった.Wood 灯で紅色蛍光が観察され たためニューキノロン内服とマクロライド軟膏外用 で略治した.診断は何か.
2018-58
大量飲酒歴のある 70 歳男性の露光部に図 13 で示す皮疹が出現し,採血で肝機能障害を認めた. この疾患に関する記述で正しいのはどれか.2 つ選 べ.
1.C 型肝炎ウイルス感染が誘因となる.
2.赤血球中のウロポルフィリンが増加する.
3.尿中のウロポルフィリンが増加する.
4.尿に Wood 灯を照射すると緑色の蛍光を発する.
5.輸血が効果的な治療法である.
Wood灯では、
桃橙色:晩発性皮膚ポルフィリン症
黄緑色:Pseudomonas aeruginosa
でした。
おわりに
いかがでしたか。
Wood灯、ぜひ診療に取り入れていきたいと思います。
該当する過去問を含む皮膚科専門医試験過去問問題の解答解説はこちらから