EAEとNEAE好酸球性血管浮腫

デルマ侍です。

EAE、NEAEについて。

EAE好酸球性血管浮腫とは

episodic angioedema with eosinophilia

(episodic angioedema associated with eosinophilia)

・反復性

・血液検査で好酸球増多

・四肢の浮腫、紅斑、発熱、体重増加（体重の10％以上の増加）

・浮腫はnon-pitting edema ごむまり様

これに対してNEAEもあります。

NEAEとは

non-episodic angioedema with eosinophilia

・非反復性　単回で繰り返さない

・浮腫や発熱は目立たないことが多い

・体重増加はEAEよりは少ない(0-8kg)

・20、30代の若い女性に多い

・夏に多い（夏〜秋）

・non-pitting edema ごむまり様

・EAEよりNEAEの方が日本人に多い

病理は

病理はEAEもNEAEも共に、

真皮浅層の血管周囲に炎症性細胞浸潤、浮腫

リンパ球、好酸球が中心　膠原線維間にも浸潤

血液検査の特徴

好酸球増多

IgMの増加

TARCやsIL-2Rも上昇

治療

・経過観察

・ステロイド投与

・抗ヒスタミン薬

など。どれも明確なエビデンスはなし。

過去問

皮膚科専門医試験の過去問でも出題がありました。

でも出題数は多くありません。

2020-79

Non-episodic angioedema with eosinophilia について正しいのはどれか.3 つ選べ.

1.若年女性に好発する.

2.体重が著明に増加する.

3.夏季から秋季に発症することが多い.

4.両下腿に顕著な pitting edema が生じる.

5.膠原線維間や脂肪小葉間への好酸球浸潤はみられない.

dermasamurai.hateblo.jp

該当する設問の解説はこちらから。

note.com

おわりに

いつもお読みいただきありがとうございます。

該当する設問を含めた、2020年令和2年度の皮膚科専門医試験の解説解答について、こちらで公開しております。

note.com

いつもありがとうございます。

またお立ち寄りいただけれると嬉しいです。