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JDのTop Reviewer Awards 2020

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デルマ侍です。

今日は論文のレビューワーについて。

 

 

 

 

JDのレビューワーのトップ10

 日本皮膚科学会には日本語の白x青の雑誌と、ベージュオレンジ色の英語雑誌 The Journal of Dermatologyというのがあります。

 

日本皮膚科学会の英語雑誌、JDのレビューワーのトップ10が公開表彰されていました。

 

英語ホムペでは、順位記載はありませんでしたが、

 

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日本語のJDA letterでは順位が書かれていました。

 

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 乃村先生は、皮膚科専門医試験対策委員の先生です。

こちらの記事でも詳しく解説しています。

note.com

 

乃村 俊史 教授(のむら・としふみ)

2002年北海道大学医学部卒業。

ダンディー大学研究員、北海道大学病院皮膚科講師などを経て

2020年11月 筑波大学医学医療系皮膚科の第4代教授就任

 

近畿大学の大塚先生は、書籍、SNSやメディアでの情報発信を積極的にされている先生で、発信されている内容も非常にリーダーシップと父性感があふれていて、困ったら近畿大に行きたい(笑)と思わせるような尊敬される先生です。

 

 

大塚篤司先生
1976年千葉県生まれ。

2003年信州大学医学部卒業

2010年京都大学大学院卒業

2012年10月チューリッヒ大学病院客員研究員

2017年京都大学医学部特定准教授

2021年4月近畿大学皮膚科教授

医師、医学博士。皮膚科専門医。京都大学医学部特定准教授。がん治療認定医。日本アレルギー学会代議員。

 

 

 ちなみに、侍としては、アカデミックポジションにいるわけでもなく、狙うわけでもないので、あまり関係がないのですが、

論文投稿者 は 投稿論文の数、IF、質などさまざまなところで評価がされやすいのですが、

reviewerというのは、なかなか評価がされるのは難しいようです。

しかし、論文掲載する雑誌や、医学者としては、reviewerとしていけている人、いけてない人というのは正確に評価をしていくべきだし、その評価は蓄積されるべきだと考えられています。

雑誌編集部側からは、どの論文をどのレビューワーが見たかわかっても、

外部の我々からは、掲載された論文について、その投稿者が誰かについてしかわからず、その論文を誰がレビューワーして、よりよいものを選んで、場合によりアドバイスして直して、掲載しているかがわからないのです。

そのため、今回のJDのように、レビューをした数、についてなどを公表していくのはとても重要なことだと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

reviewerとは

そもそもレビューワーreviewerとはなんなのか。

少し解説してきます。

 

まず、論文を書いて、どこかの雑誌に投稿すると、

まずEditor 編集者に論文をチラ見され、

・査読に回すか

・査読に回さないか

が判断されます。

 

論文のIFが高く投稿数も多い雑誌では、そもそも査読に回らないことすらあります。

インターネット投稿では、[status]が確認できますが、

そこでの表記はRejection without Reviews となります。

この、査読にすら回らないで落とされるリジェクトされることを、俗には、エディターズキックeditor's kickともいいます。

 

査読に回ると、

論文の進捗状況の欄は、under reviewとなります。

多くの雑誌ではpeer reviewと言って、投稿者が誰なのか、査読者レビューワーには分からないようにされて査読されます。

(そのためJDなどでもそうですが、投稿するときに、1枚目にタイトル、投稿者の名前、連絡先などを書きますが、

2枚目の本文に、もう一度タイトルをいれて、本文〜として、reviewerには2枚目以降が渡され、誰が書いたかわからないようにしています。)

ごく稀に、reviewer invitedと言って、別の査読者を追加して探すこともあります。

英語の論文では、査読者は通常数人で行われることが多いです。

 

査読がはいったあとは、

・その時点でreject

もありますし、

minor revisionとmajor revisionなどを経て、acceptになるかどうか、となってきます。

簡単にいうと、「少し直せば載せてあげるよ」のニュアンスか、それ以上か、です。

minor reviesionであれば、しっかり答えれば掲載される可能性が高いです。

他の英語論文投稿中の先生が「リバイス返ってきたよ〜」といっていたら、今この段階。

仮面ライダーバイス

 

日本語の論文でも、

臨床皮膚科、皮膚科の臨床などでは、

編集者がどなたか査読者に回し、コメントをもらい、我々投稿者に戻ってきます。

自分は臨床皮膚科に投稿した際に、査読者+編集者にダブルで査読コメントをもらったこともありました。

(というのも、編集委員の先生の筆跡から、これは・・・・と認識できてしまったのですが。名前は記載されていません。)

皮膚科専門医試験の受験資格には査読がなされている論文である必要があるので、Visual Dermatologyや皮膚病診療、Skin Cancerなどでは厳密な査読ではありませんし、Visual Dermatologyや皮膚病診療と依頼原稿なので、注意してください)

(注意が必要な論文は、皮膚科の臨床のミニレポート、Visual Dermatology、皮膚病診療、Skin Cancerなど)

 

 

 

 

おわりに

いかがでしたか。論文のレビューワー、査読について書いてみました。

 

皮膚科の勉強についてもまた発信していきますので、

ぜひまたお立ち寄りください。

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

皮膚科専門医試験noteはこちらから。

note.com

 

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