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栄養、内臓疾患と爪症状まとめ

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デルマ侍です。

 

爪の勉強をしていきます。

 

 

亜鉛欠乏と爪

亜鉛欠乏では

爪囲炎、Beau’s line(ボーズライン ボー線) 横走の白線

などを認めます。

 

 クエン酸、ビタミンC、動物性タンパク質と一緒に摂ることで摂取効率上昇とされています。

また、食物繊維やフィチン酸、加工食品に入ってるポリリン酸は亜鉛の吸収を抑制すること、

アルコール摂取で亜鉛の排泄量が増加して、体内の亜鉛が低下することも知られています。

 

ビオチン欠乏

ビオチン欠乏では、

爪肥厚 がおこります。

 

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血では、匙状爪が有名です。

 

しかし、鉄欠乏全員に起こるわけではなく、手指に力の入る人のみ とされています。

 

悪性貧血

悪性貧血では、爪甲の青色変化がおこるとされています。

 

腎障害、透析

腎障害、透析患者では、

half and half nail 半々爪が有名です。

過去問にあり

爪甲近位が白く、先端は赤いことが特徴です。

 

アルブミン低下 、低栄養

アルブミン低下 、低栄養では、Muehrcke線条が起こります。

爪甲の横走の白線です。

 

甲状腺機能亢進症、低下症

甲状腺機能亢進症、低下症では、いずれも爪甲剥離をきたします。

 

肝硬変 

肝硬変では、ばち状指、白色爪、Terry’s nail (爪のすりガラス様)をきたします。

 

Terry’s nailとは、爪の大部分が基部から白色に変化し、末端部で正常色を呈する爪のこと

肝硬変の他にも、慢性心不全、慢性腎不全、高齢、成人発症の2型糖尿病や低栄養など多様な疾患と関連するといわれています。

 

爪扁平苔癬

爪病変は爪甲縦溝や菲薄化、翼状片など

 

 

おわりに

いかがでしたか。

勉強を続けていきます。

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