デルマ侍です。
多形皮膚萎縮の過去問について、今一度みていきます。
以前こんな記事を書きました。
過去問
皮膚科専門医試験で過去に出題された過去問をみていきます。
2019-51
問題 シェーグレン症候群において認められる頻度が最も低いのはどれか.
1.眼瞼炎 2.凍瘡様紅斑 3.頬部環状紅斑 4.多形皮膚萎縮 5.下腿点状紫斑
答え4
シェーグレン症候群では多形皮膚萎縮は見られにくい。
2015-58
問題多形皮膚萎縮がみられる疾患はどれか.2 つ 選べ.
1色素性乾皮症 2.アトピー性皮膚炎 3.全身性強皮症 4.菌状息肉症 5.Werner 症候群
答え14
色素性乾皮症、菌状息肉症
2011-62
問題多形皮膚萎縮を呈する疾患はどれか.3つ選べ.
1萎縮性硬化性苔癬 2.放射線皮膚炎 3.Rothmund-Thomson 症候群 4.色素性乾皮症 5.アミロイド苔癬
答え234
色素性乾皮症、放射線皮膚炎、Rothmund-Thomson 症候群
多形皮膚萎縮
多形皮膚萎縮は色素性乾皮症、菌状息肉症、Rothmund-Thomson症候群、慢性放射線皮膚炎、皮膚筋炎、SLEでみられる。
ちなみに、
あたらしい皮膚科学では、多形皮膚萎縮の項目に「皮膚筋炎、強皮症、SLE, 慢性放射線皮膚炎、色素性乾皮症、菌状息肉症、Rothmund-Thomson症候群」があげられているが、
皮膚筋炎:色素沈着、色素脱失、皮膚萎縮、落屑、毛細血管拡張をきたすことがあり、
強皮症:毛細血管拡張、色素沈着、色素脱失
であるらしい。
多形皮膚萎縮の膠原病の代表としては皮膚筋炎でよさそう。
2015年の過去問も強皮症より他の選択肢のほうがらしい。
おわりに
お読みいただきありがとうございました。
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