デルマ侍です。
2017年平成29年度の皮膚科専門医試験の講評についての備忘録になります。
この様な記事も書いています。
2017年平成29年度の皮膚科専門医試験
2017年の皮膚科専門医試験は
2017年8月6日日曜日でした。
開催場所は東京の都市センターホテル。
これまでを振り返ると、
2018年までは口頭試問があり、
2019年から筆記試験のみに。8月の開催は2019年がLAST
2020年も夏の開催予定でしたが、オリンピック、新型コロナの影響で11月に延期
2021年ははじめから11月予定となっていました。
2022年以降は12月に試験が実施される予定です。
合格率
2017年の受験生は213名 男性83名 女性130名
合格者は男性58名 女性108名
合格率は男性69.9% 女性83.1%と差が付きました。全体の合格率は77.9%でした。
合格率の推移、他科専門医試験との比較については、こちらでもまとめています。
また、皮膚科専門医試験は、得点率60%で足切りにするのではなく、だいたい合格率、不合格率を揃えるために、試験結果後に微調整をしている可能性があります。
その年のテストが難しすぎて、平均が下がった場合、ボーダーラインは55%とも言われています。
過去の受験者の自己採点結果と合否について、こちらでもまとめています。
自分的には全く興味のないデータですが、支部ごとの合格率も毎年発表されています。
支部で比較すること意味あります?????
2017年は東京支部が83.0%と1位
西部支部が70.5%の4位でした
専門医試験の中身
午前中に筆記試験、午後に口頭試問がありました。
(※2018年を最後に、口頭試問は現在廃止されています)
筆記試験 選択問題93問、記述問題7題
面接問題19題(5カテゴリー)
でした。
(問題数は2019年から選択100題、記述20題となっています)
合否は、
筆記試験(選択、記述)、口頭試問、事前の書類審査から判断されますが、
「事前に委員会で定めた一定の基準を適用して合否を判定」とされています。
色々と噂がありますが、
各セクションごとに定められたボーダーを一つでも割ったら不合格となるのか、総合して合わせたボーダーで不合格が決まるのか、については、公表されていません。
採点除外
なし
正答率が低かった問題、講評
識別指数マイナスは1問ありました。
識別指数マイナスとは、「成績上位者の方が下位よりも正答率が悪かった」問題のことですが、
2017年は問題93のノーベル賞の問題がそうだったようです。
正解は
「黄熱およびその治療法に関する発見」でしたが、
「抗体の多様性に関する遺伝的原理の発見」が42%だったようです。
ノーベル賞の問題は2021年にも再度出題されました。
はたして、今回は識別指数マイナスを払拭できるのか。注目です。
試験委員長
専門医試験委員長は、相馬良直先生でした。
おわりに
いかがでしたか。
別の年度の講評もあります。
2017年平成29年度の皮膚科専門医試験の解説はこちらから。
お読みいただきありがとうございます。