保湿剤から塗るべきか、ステロイドから塗るべきか
こんにちは。
デルマ侍です。
新年になりました!今年もどうぞよろしくお願いします!!
年末いろいろばたばたしておりまして・・・
2021年令和3年度の皮膚科専門医試験の解説集を作成したあと、ばたんきゅうしておりました。色々と更新が滞っており申し訳ありません。
今年も頑張って参りますのでどうぞよろしくお願いします!2回目!
今日は外用剤の塗り方について
保湿剤から塗るべきか、ステロイドから塗るべきか
保湿剤から塗るべきか、ステロイドから塗るべきかは永遠のテーマのようにもみえて
正解はありません。
どちらでも関係がないとされています。
学術的な言い方をすれば
「軟膏の外用する順序は、全身性、局所性における副作用に有意差がない」
とされています。
ただしデータででているのはマウスレベル。
全身性はステロイドの皮下吸収から全身に回った際への体重、臓器重量に対する影響をみており、
局所性では、皮膚の菲薄化の有無 についてみています。
保湿剤を先に塗ると後からぬった薬が染み込まない?
保湿剤を先に塗ると後からぬった薬が染み込まないのではないか。
患者さんにおいてはこのようなことをおっしゃられる方いますが、
どちらを先に塗っても、透過には関係がないとされています。
保湿剤を先に塗った後、ステロイド外用を塗る
それでは多くの皮膚科医はどうしているか。
保湿剤を先に塗った後、ステロイド外用を塗る
先生が多いように思えます。
湿疹部などが局所的である場合、
ステロイドを局所的に塗ってもらうために、
先に保湿剤で皮膚のコンディションを整えたのち、要所要所にステロイドをぬる。
先にステロイドを塗ったのちに保湿座をぬると、正常な皮膚へも塗り広がるのではないか、という先生も多くおられるかもしれません。
結果このような指導をする先生が比較的多いのではないか、と思いますが、
逆でも問題がありません。
おわりに
お読みいただきありがとうとざいました。