デルマ侍です。
英語論文に関してのお話をしていきます。
昨日このような記事を書きました。
英語論文を書く
研究をしている人もおられるでしょうが、
研究している人もまとまった論文を書けるようになるのはデータが集まった数年後、だったりするので、手始めにケースレポートを英語で書いて見てよ、なんて言われることもあるでしょう。
有名な京大の宮地先生も、論文は英語で書くようにおっしゃっています。
確かに英語で書くと全世界の人に読んでもらえますが、
日本語では日本人にしか伝わりません。
このような記事も書いています。
ケースレポートを書いてみる
ケースレポート case report
症例報告のことです
JD 日本皮膚科学会の英語雑誌が一番取っ掛かりやすいと思いますが、
JDで英語論文を書くにはletterかconcise communication
となります。
letterは500words
concise communicationは1500wordsです。
ただし、投稿規定には、
Concise Communication
Word limit: 1,500 words including abstract
A case report with mini review or with new observations of diseases, clinical findings or novel treatment outcomes
と書かれています。
新しい知見に乏しいと載りづらいです。
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/publication/G20181213_AuthorGuidelines2018.pdf
1例報告のcase reportは500wordsからが基本になってくるので、まずは500wordsで仕上げて、JDに投稿し、残念ながらrejectとなってしまったら上級医と相談をしながら別の論文への投稿を検討する、といった流れになるでしょう。
専門医試験を受けるために英語論文は必要?
専門医試験を受けるために英語論文は必要かどうか。
結論から申し上げると必要ありません。
専門医試験の受験資格を得るためには3本以上の筆頭著者の論文が必要ですが、
言語の規定はありませんので、3本すべて日本語でもOKです。
ただし、
・発行部数の規定
・査読がしっかりあること
・ミニレポートはNG
の条件があることに気を付けてください。依頼原稿はNGです。
ミニレポートも一応だめ、とされています。
正確には、「専門医試験委員の審議にかけられる」こととなります。
その結果、「書類審査1」や「受験資格なし」とされる可能性があります。
ちなみに、学会に問い合わせも意味がありませんのでやめましょう。
例えば、
「自分の論文が、臨床皮膚科の症例報告と、皮膚病診療と、皮膚科の臨床のミニレポートの3本なのですが大丈夫ですか?」
といった、問い合わせ。NGですね。
学会事務局からは「専門医試験委員の先生たちの審議となります」となりますよ。
またHPにも書いてありますが、専門医試験に関する電話連絡はなるべくしないよう、お願いが書かれてありますので、電話はしないようにしましょう。
メールにて問い合わせをするように書かれています。
英語の論文の数が多い方が、専門医試験受験書類の審査で評価が高い可能性があります。
おわりに
いかがでしたか?
英語論文のお話、
誰かの役に立てれば嬉しいです。
論文書くぞー!