デルマ侍です。
今日はアトピーで使用可能となった、リンヴォックの添付文書をみてみましょう。
リンヴォック
一般名はウパダシチニブ
3種類の用量があり、
リンヴォック錠30mg 7351.8円
リンヴォック錠15mg 5089.2円
リンヴォック錠7.5mg 2594.6円
添付文書の冒頭の警告で結構びびらせることが残念ながら書いてあります。
RA PsA ADともに共通です。
<効能共通> 1.1
本剤投与により、結核、肺炎、敗血症、ウイルス感染等による重篤な感染症の新たな発現もしくは悪化等が報告されており、本剤との関連性は明らかではないが、悪性腫瘍の発現も報告されている。
本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含め、これらの情報を患者に十分説明し、患者が理解したことを確認した上で、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
この手のbioにはなにかしらこういった文言が書かれているのですが、デュピクセントにはないし、アトピーの場合は若年に使いたくなるケースもあるので気になりますよね。
ただ実際のところはRAの高齢者で、そもそもRA自体がいろんな疾患を合併する、といった患者背景を全部ひっくるめてのことなので、そのあたりを把握した上で判断しましょう、といった感じはなっています。
また、妊婦禁忌ですので記憶します。
適応疾患
適応症は
既存治療で効果不十分な下記疾患
関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
関節症性乾癬
アトピー性皮膚炎 12歳から使用可能
となっています。
また、アトピーに関しては「本剤投与時も保湿外用剤を継続使用すること。」の注意書きもあります。
デュピクセントに関しても、保湿剤を一緒に処方しないと保険審査で返戻をくらう、といった地域もありますので注意です。
12歳から使用ができるのも症例によって使い分けるといいと思います。
デュピクセントは15歳からです。
用法用量
アトピー:
<アトピー性皮膚炎>
通常、成人にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態に応じて30mgを1日1回投与することができる。
通常、12歳以上かつ体重30kg以上の小児にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する。
添付文書上、15歳からが成人のため
12-14歳、いいかえると、12歳〜15際未満には15mg/日 となります。
添付文書はちょくちょく確認する癖をつけるといいと思います。
添付文書によくでてくる年齢について
今年も皮膚科専門医試験が近づいてきました!
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おわりに
およみいただきありがとうございました。