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デュピクセントの勉強

デルマ侍です。

デュピクセントについて。

 

デュピクセント

結構処方している先生も既に多そうですね。

それ以外にも数多くアトピーのバイオが発売されていて、おもしろくなってきました。

このお薬は、病院だけでなく、クリニックでも処方ができます。

患者さんにもアクセスしやすくなりました。

 

添付文書

添付文書をみてみましょう。

 

 

一般名はデュピルマブ

 

内容は、

デュピルマブ(遺伝子組換え)300mg

添加剤 L-ヒスチジン  5.4mg

L-ヒスチジン塩酸塩水和物  1.0mg

L-アルギニン塩酸塩  10.5mg

酢酸ナトリウム水和物  2.6mg

氷酢酸  0.3mg 精製白糖  100mg

ポリソルベート80  4mg

 

ポリソルベート系はコミナティにも入っていたことで話題となりました。

dermasamurai.hateblo.jp

こんな記事も書いています。

 

dermasamurai.hateblo.jp

 

 

適応症

 

アトピー以外にも適応があります。

 

既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る)

鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(既存治療で効果不十分な患者に限る)

 

アトピーでは「既存の治療で効果が不十分な中等症~重症の成人アトピー性皮膚炎患者」への適応となっています。

通常の外用治療でコントロール良好な患者さんには投与できません。これは、日本の医療費的にもしょうがない。

自費診療ならばいいと思いますが。

CyAやnbUVBなどの光線療法でwell controlledな場合も避けるべきでしょう。

投与可能な症例

 

IGAスコア が3以上  

全身又は頭頸部のEASIスコア が16以上   

体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合(%)が10%以上 

と制限があり、レセプトに記載する必要があったりします。(地域によると思います)

 

年齢は、15歳以上。

小児への適応はありません。

(ただし、喘息には12歳以上から可能となりました。)

こんな記事も書いています。

dermasamurai.hateblo.jp

 

 

おわりに

 

引き続き勉強を続けていきます。

お読みいただきありがとうございました。

 

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