皮膚科医の先生方が皮膚科を選ぶまで
こんにちは。
JDAに載っていた記事などをもとに、
高明な皮膚科医の先生方たちがなぜ皮膚科を選んだのか、
親は皮膚科医なのか、
などについてメモがてら。
高橋 健造先生 琉球大学
札幌出身
お父様は小樽の皮膚科開業医とのこと。
「皮疹という色形、部位という情報から診断に至る過程が好き」
「学生時代と顕微鏡をのぞくのが好き」
「形態学が好き」
とのこと。
自分事ですが、
侍も形態学はかなり好きで、形の細かな違いに熱くなるタイプです。
また、恐竜が好きでしたので、(今も)、図鑑も小さい頃よく見てました。
絵合わせも得意なので、そこは皮膚科医を選んでよかったなぁと思います。
形態学が好きな先生は多そうですね。
山本先生はブログやYouTubeもされています。
https://akemiishidayamamot.wixsite.com/my-site/blog
https://m.youtube.com/channel/UCbwQXnkZ6_4Bp2ff_taEX1w
椛島先生は、お父様は転勤族で、高校は3校も通われたようです。
高校だとお一人で親元を離れて生活する学生さんも増えてくる印象があります、高校生の間に2回以上転勤され、3つの高校を経験された方は少なそうに思えます。いろんなご経験をされてきたのだなぁと思います。
卒後は米軍病院で研修されたあと、アメリカで内科のインターンも経験されており、内科を主に志望されていたようです。
しかし、皮膚科を志望されたのは、
・目に見えて変化が追えること
・五感を使った診療ができること
とのことです。
椛島先生もブログをされていますね。
皮膚科は、治ったか治っていないか患者さんと医者が共有できる、とてもやりがいのある診療科だと思います。
医者がちゃんとうまくやってるかどうかも患者にわかりますからね。
朝比奈 昭彦 先生 慈恵
朝比奈先生は、内科と迷われたそうです。
部活の部長の先生や先輩に皮膚科に勧誘されたことも大きかったそうです。
また
「病気を目で見る事ができますので、経験を積めば自信を持ってその場で診断することができ、また、患者さんの行動を理論的に推理しながら正解にたどり着ける面白さがあります」
「治療の過程を患者さんと共有して、治る喜びを分かち合えます」
ともおっしゃっています。
加藤 則人 先生 京都府立
医学部に入られたときは「ブラックジャックのような外科医」に憧れていらしたそうです。
ご自宅にあった、家庭の医学を愛読されていた小学生時代であったようです。
皮膚科にされた理由は「症状や検査結果から病態を理解して診断し治療を考える内科的な思考過程と、手術で患者さんを治すという子どもの頃からの夢を両立できそうな診療科」であったからのようです。
今福 信一 先生 福岡大学
長崎ご出身で、
ご祖父様、お父様か皮膚科医で開業されていたようです。
それがきっかけで皮膚科医になられたようです。
久保 亮治 先生 神戸大
自称「オタク」と公言されておられます。
でも、周りを見ていても「オタク」気質が多い皮膚科医の先生は非常に多いと思います。
久保先生も「ハマったらとことん突き詰めて」しまうとおっしゃられていますが、
特に研究畑の先生はそういった方が多いですね。
室内楽とカメラがお好きなようです。
お父様が皮膚科医とのことで、皮膚科医になったきっかけもそちらがあったようです。
室田 浩之 先生 長崎大学
医学部学生の頃は小児科志望だったようです。
お父様は皮膚科でご開業されていたようです。
ご友人が釣りの際に、
魚の背びれの毒針がお友達の足に刺さってしまい、診察してくださった皮膚科医の姿をみて皮膚科医を志したことがきっかけとのことです。
大塚 篤司先生 近畿大学
多くの本をご執筆されており、ネット記事などでも多く発信されており、Twitterでも精力的にご活躍されています。
メディアに一番近い皮膚科教授の先生のお一人、と思います。
大塚先生は幼い頃小児喘息で悩まされており、小児科とも迷われたようですが、
診療、特に癌診療と、研究を両立できる診療科はないか、という点で皮膚科を選ばれたようです。
青山 裕美 先生 川崎医科大学
「問診や皮疹をみて診断に至る過程に興味」を持たれたようです。
また、
「患部をみるのに技術と時間がかかる診療科に比して、皮膚科では病変を直視できるので習得
簡単なのでは」
とおっしゃられています。
教授になられている先生も、親御さんが開業、という先生もちらほらいらっしゃるのだなぁと思ったのが一つの感想でした。
お読みいただきありがとうございました。