アメナリーフあれこれ
デルマ侍です。
アメナリーフ
アメナリーフについて勉強します。
ポイントまとめ
・1日1回
・採血不要
・透析、妊婦も使用可能
・リファンピシン 禁忌
専門医試験対策
アメナメビルを書かせる過去問がありました。
禁忌はリファンピシンです。
添付文書
添付文書を見ていきます。
剤型は、
アメナリーフ 1錠200mg
黄色の楕円形の錠剤です。
有効成分はアメナメビル 200mg
添加剤
ヒプロメロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ケイ酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、マクロゴール、酸化チタン、三二酸化鉄
禁忌(次の患者には投与しないこと)
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・リファンピシンを投与中の患者
適応は、2022年現在、
帯状疱疹のみ
用法用量
通常、成人にはアメナメビルとして
1回400mgを1日1回食後に経口投与する
で、1回2錠です。
バルトレックス、ファムビル、ビクロックスでは腎機能により減量が必要で採血必須でしたが、
アメナリーフでは腎機能による調整が必要ありません。ので、採血もしなくてOK
これはかなり楽。
高齢者の場合、バルトレックスなどを出していた時代では、腎機能フォローのため3-4日後に一度再診を挟むことが通常でしたが、
アメナリーフ 7日間
処方して1週間後フォローが可能となりました!
添付文書上の注意として、
「用法・用量に関連する注意
本剤の投与は、発病初期に近いほど効果が期待できるので、早期に投与を開始すること。なお、目安として皮疹出現後5日以内に投与を開始することが望ましい。
本剤は、原則として7日間使用すること。改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、速やかに他の治療に切り替えること。」
5日以内に、という文言があります。
今のところレセプトに皮疹出現時期を記載しないと返戻をくらう、と言った話は聞いたことはないです。
投与例
通常の成人
・アメナリーフ 2T1X 7日間
・ファムビル250mg 6T3X 7日間
透析患者
・アメナリーフ 2T1X 7日間
←減量の必要なし!!
・ファムビル 1T1X 透析直後 3回分、など、7日間
7日間以上の投与について
基本はいずれの場合も7日間投与です。
外来患者では7日以上の処方は切られる、と思っていいでしょう。
今回の記事のメインのアメナリーフは基本7日間、と考えてよいです。
入院患者の場合はDPCで別になりますが、
・重度免疫抑制状態
血液疾患で抗がん剤治療中、タクロリムス内服中、など
で、7日間終了時にも水疱の新生がある場合
には投与延長を検討します、が、基本そのような症例では汎発化のリスクもあるので入院していることでしょう。
アメナリーフではなく、ゾビラックス、ビクロックスなどを使用されていると思います。
髄膜炎合併のときは、
7-14日間 投与を検討しますが、
神経内科のご判断も仰ぐこととなるかと思います。
お読みいただきありがとうございました。