梅毒の脱毛:皮膚科専門医試験対策
デルマ侍です。皮膚科専門医試験対策シリーズです。
今回は頻出、梅毒です。特に脱毛にフォーカスをしぼってコンパクトに説明します。
梅毒の脱毛
・第二期梅毒の症状
・比較的稀
・顕性梅毒の3.3%
(第二期梅毒で多い症状は、丘疹状梅毒、梅毒性乾癬、梅毒性ばら疹)
・梅毒治療により、速やかに改善する
脱毛の機序
①毛包のTreponema palliumの直接浸潤にのる障害
②炎症性細胞によるanlagen arrest
脱毛の分類
原発性脱毛 : 丘疹なく、脱毛のみ
臨床型から、小斑状梅毒性脱毛(多い)、びまん性梅毒性脱毛、混合型
続発性脱毛 :有毛部に丘疹性梅毒が生じ、それに伴い同部位に脱毛をきたす
時系列による脱毛の臨床の変化
最盛期にはびまん性脱毛
再発期に側頭部から項部の斑状、虫食い状の不完全脱毛
おわりに
いかがでしたか?
梅毒は頻出テーマなので、過去問をまとめて並べて勉強すると、知識の定着が進むと思います。
noteもやっています。
2020年令和2年度皮膚科専門医試験
解説、解答はこちら