デルマ侍の皮膚科専門医試験 解答徹底解説

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③骨密度、骨粗鬆症について

侍です。

骨吸収と抑制の薬でどんなのがあるか。

薬の分類をみていきます。

 

 骨吸収抑制の薬

骨吸収抑制の薬は

ビスホスホネート薬(ビスフォスフォネート)

SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)

カルシトニン薬

抗RANKL抗体薬

になります。

 

BP製剤には、毎日内服のもの、週1、月1(ないし4週に1回)のものがあり、

RANKL製剤のプラリアは、半年に一回となっています。

 

 骨形成の薬

骨形成の薬は、

副甲状腺ホルモン製剤

抗スクレロチン抗体

になります。

 

抗スクレロチン抗体(先発商品名イベニティ、一般名ロモソズマブ)は月1の皮下注製剤になります。

副甲状腺ホルモン製剤は、毎日打つもの(商品名 先発フォルテオ、一般名、後発テリパラチド)、週1(テリボン)、週2(テリボン)のものがあります。

 

フォルテオは1本が28日分のキットとなっており、自分で毎日打つものになります。

打てる患者さんであれば、骨形成の骨粗鬆薬のほうが主流のため、整形外科では副甲状腺ホルモン製剤を積極的にだすことが多いようです。

 

(ちなみに、ロモソズマブとテリパラチドの違いは「テリパラチドは骨形成促進を維持し、

ロモソズマブは骨形成促進がスパイク状に生じ同時に骨吸収抑制も生じる。

そのため、ロモソズマブの効果は前駆細胞から骨芽細胞への文化を促進しリモデリングにも作用する」そうです。)

 

 皮膚科医が骨粗鬆症の薬を出すなら

 

皮膚科医がPSL大量投与の予防投薬で骨粗鬆症の薬を出すなら。

もし既存骨折などがなく、ハイリスクでなければ、従来通りのビスフォルフォネート製剤やランクル製剤でも問題はなさそうです。

ただ、骨吸収抑制の薬なのと、長期投与、投与中止時などのリスクを伴っている、という認識は必要だと思います。

 

皮膚科医が骨形成の薬をだしてはいけない、ということも特にはありませんので、

メインストリームにのって、骨形成の薬を使用して行っていいと思います。

ただ、

レセプト上、投薬に制限がある薬もあること

(イベニティは、骨粗鬆症性椎骨骨折の病名が必要です。

また地域により、ファルテオなども事前脊椎Xp、骨密度検査、骨折の既往などの記載がないと返戻をくらう可能性もありそうです。)

多くは皮膚科が処方する対象患者は高齢者が多く、自己注射が難しい場合があること、

また落ち着いているPV,PF,BPの患者さんでは3ヶ月通院でPSL 5-10mg台、で維持、といったことも多いでしょう。

そうなると、半年に一回のRANKL製剤や、BP製剤の飲み薬が、通院間隔とはマッチするかもしれません。

 

若年のPVなどで、自己注射が可能で、さらにかなり長期間のPSL内服を今後も要する場合は、骨形成の薬を使用してもいいかもしれません、

が、ここでもう一つ注意が、

 

骨形成の薬は使用期間が決まっていて

イベニティ →12ヶ月

フォルテオ→ 24ヶ月

となっています。

 

この投薬後はビスホスホネート製剤に切り替えることが一般的です。

 

 骨粗鬆症の通院診療

 

PSL大量投与での予防投薬では、

まずは使いやすいBP製剤内服を行いながら

年1で骨密度の検査をしていきながら、

低下傾向があれば 骨形成薬に切り替え 1-2年、 整形外科の傾向ではその後またBP製剤などに戻すことが多いようです。

 

整形外科の方では骨折が起きてから受診して、

という方も多いことから、

骨形成の薬を使うことが主流になってきており、

RANKL製剤も半年に1回で使いやすいものの、オーバーシュートの副作用のため、1stチョイスとなることはかなり減ってきたそうです。

 

 おわりに

今日もお読みいただきありがとうございました。

 

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