デルマ侍の皮膚科専門医試験 解答徹底解説

専門医試験解答解説勉強対策絡みのこと全て包み隠さず

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臨床勉強ノート

骨粗鬆症の薬

整形の先生たちは、骨粗鬆症の薬をどのように変更しているのか、 について、一つ参考になる論文がありましたので、 Nは少ないですが、検討します。 対象となる患者さんは 【骨粗鬆症による椎体骨折】を起こして入院が必要になった166名です。(女性が110.男…

③骨密度、骨粗鬆症について

侍です。 骨吸収と抑制の薬でどんなのがあるか。 薬の分類をみていきます。 骨吸収抑制の薬 骨吸収抑制の薬は ビスホスホネート薬(ビスフォスフォネート) SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター) カルシトニン薬 抗RANKL抗体薬 になります。 BP製…

②骨密度、骨粗鬆症について

骨粗鬆症の薬について。 非専門医である、自分のざっくりした勉強ノートであることをご理解ください。 骨粗鬆症の薬 分類 骨粗鬆症の薬は大きく分けて、2つ+α 1.骨吸収抑制 か 2.骨形成促進 か。 整形外科の骨粗鬆症診療の主流は、 「骨形成促進」の治療と…

①骨密度、骨粗鬆症について

ステロイド大量投薬開始時に、骨粗鬆症の治療を開始したり、 引き継ぎでずーっと骨粗鬆症の薬を使っているけど、 このままずっとステロイドが減っても(PSL3-5mg/日など)、続けるのか? など、診療で疑問があることもあります。 骨粗鬆症関連について勉強し…

アドトラーザとデュピクセントのちがい

試験的にまとめます。 共通する点 ・アトピー性皮膚炎に適応 ・2週間おきの投与 ・初回倍量 異なる点 アドトラーザ ・IL-13のみブロック ・初回4本!(600mL) 2週間おきに2本(300mL) 1本150mL 結膜炎のリスクが少ない ・一般名 トラロキヌマブ ・レオフ…

コレクチム軟膏 生後6ヶ月以上から

デルマ侍です。 コレクチム軟膏の添付文書改正がありました。 コレクチム軟膏は日本が開発(JT)して、鳥居が販売する新しい機序の外用剤です。 「6ヶ月以上 2歳未満のアトピー性皮膚炎の第Ⅲ相試験を実施」「6ヶ月未満の乳児の臨床試験は実施していない」に…

ヒルドイドの被膜効果

デルマ侍です。 皮膚科医であれば処方する機会が多い、ヒルドイド。 マルホのメーカーさんからのDIがありましたので、まとめます。 ヒルドイドクリーム 適用: 血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、…

ソーティクツについて その2

ソーティクツについて 勉強していきます。 2022年11月16日に発売になった新薬です。 飲み薬、錠剤です。 適応疾患は、 「既存治療で効果不十分な次の疾患、尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」 関節症性乾癬PsAについては、 このブログ現在治験中Phase2…

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎について、 大人の場合 処方 基本的には、 ニゾラールクリーム ニゾラールローション 1日2回を基本としています。 (水虫などへの抗真菌剤の使用は1日1回なので、間違えないように) 慢性的に加療が必要なことが多いので、 初期からステライドを…

コレクチム軟膏のあれこれ

ダルマ侍です。 いえ、デルマ侍です。 コレクチム軟膏が発売されてしばらく経ちましたが、 いまいちまだ使い分けの観点でピンときません… 少しメモがてら、まとめます。 コレクチム軟膏 基本的に、やっぱり添付文書から入ります。 何はなんでも添付文書から…

ソーティクツ 薬価収載

ソーティクツが進めてきました。 昨日発売。 ソーティクツ 2022年11月16日 一般名 デュークラバシチニブ (オルミエントはバリシチニブ) アメリカでも2022年10月に発売されたばかりのようです。 薬価は1日2770円程度 適応 尋常性乾癬 膿疱性乾癬 乾癬性紅皮…

せつ、よう、炎症性粉瘤

せつ : 毛包炎が進んで、毛穴周囲の少し広い範囲に発赤、腫脹をきたす furuncle boil よう : せつが複数の毛穴に広がって連なったもの(→cluster of furuncles ) carbuncle せつ腫症 : せつが長期間にわたって反復、多発するもの furunculosis 炎症性粉瘤 :…

ATLLの皮膚型

デルマ侍です。 時々見る、ATLL (ATL) 成人 T 細胞白血病・リンパ腫(Adult T-cell leukemia/lymphoma) 専門医試験でも時々でます。 2018-70など 1970年に初めて知られた病気で、 日本国内では九州、沖縄、また北海道で多いと言われています。 臨床型は、日…

トルツの注射は痛くなくなった!?

デルマ侍です。 トルツの注射は痛い らしい そんな話昔よく聞いていましたよね。 実はイーライリリーのホームページにも、キューアンドエーに載っているくらいでした。 この度、トルツを「痛くない」注射にするべく!?、(注射なのでそれなりに痛いのですが…

Toe web infection

デルマ侍です。 Toe web infectionとは Toe web infection 緑膿菌を代表とするグラム陰性菌が、 足指間に感染し、びらんや潰瘍を形成する疾患 足白癬の悪化や足白癬外用薬の接触皮膚炎と間違えられやすい 臨床的特徴は ・大量の滲出液 ・悪臭 ・潰瘍と正常部…

皮膚科のあたらしい薬、オルミエント

デルマ侍です。 皮膚科領域で新たに使えるようになっている、オルミエントについて復習します。 使用開始から、少し時間たちましたか。 オルミエント オルミエント、一般名は、バリシチニブ メーカーは日本イーライリリー JAK阻害薬で、 バリシチニブはJAK1…

アトピーのお薬 リンヴォック

デルマ侍です。 リンヴォックについて。 リンヴォック リンヴォックです。 リンボックでも、リンヴックでも、リンヴオックでもなく。 ヴを使うのってなんとなく珍しい気がします。 リンヴォック。 リンヴォック錠の一般名はウパダシチニブです。 錠剤で1日1…

デュピクセントのお金

デルマ侍です。 デュピクセントについて引き続き勉強していきます。 過去にはこのような記事も書いています。 dermasamurai.hateblo.jp デュピクセント こちらは2022年6月現在、成人使用のみとなっています。15歳未満には投与できません。 ただ、他の適応症…

デュピクセントの勉強

デルマ侍です。 デュピクセントについて。 デュピクセント 結構処方している先生も既に多そうですね。 それ以外にも数多くアトピーのバイオが発売されていて、おもしろくなってきました。 このお薬は、病院だけでなく、クリニックでも処方ができます。 患者…

添付文書をみてみよう リンヴォック 〜アトピー〜

デルマ侍です。 今日はアトピーで使用可能となった、リンヴォックの添付文書をみてみましょう。 リンヴォック 一般名はウパダシチニブ 3種類の用量があり、 リンヴォック錠30mg 7351.8円 リンヴォック錠15mg 5089.2円 リンヴォック錠7.5mg 2594.6円 添付文書…

ざ瘡の外用薬

ざ瘡の薬 外用薬について、 横切りのまとめです。 外用回数では 1日1回 ディフェリン ベピオ エピデュオ デュアック ザビアックス 1日2回 ダラシン アクアチム 新しい薬は1日1回、と記憶。 外用のタイミング ディフェリン、ベピオ、デュアックは、「1日1回 …

梅毒の治療薬 ステイルズ

デルマ侍です。 今日はステイルズについて。 ステイルズ ステルイズ®水性懸濁筋注60万単位シリンジ ステルイズ®水性懸濁筋注240万単位シリンジ が新規日本で発売されました。 一般名はベンジルペニシリンベンザチン水和物 洋名:Benzylpenicillin Benzathine…

IL-31抗体製剤 ミチーガ

こんにちは。デルマ侍です。 今日は、発売準備中のマルホのミチーガについて。 うわさのIL-31製剤です。 ミチーガの特徴 一般名 ネモリズマブ ネモリズマブは、IL-31RAを標的とするヒト化抗ヒトIL-31RAモノクローナル抗体です 適応はアトピー性皮膚炎に伴う…

パッチテストを実施する際の注意

デルマ侍です。 パッチテストを実施する際の注意と題して、 パッチテスト全般に関して勉強します。 パッチテストとは パッチテストとは、 アレルギーが疑われる成分を背中(など)に貼って、アレルギー症状がでるかでないかを見る検査 です。 成分は、 日本…

破傷風の復習

デルマ侍です。 今日は破傷風について。 破傷風トキソイド ハトキ 外傷のときに使うこともありますよね。 どんな製剤か知っているでしょうか。 勉強していきたいと思います。 破傷風トキソイド 破傷風トキソイドの用法用量を確認しましょう。 初回免疫 通常…

薬疹の初歩

デルマ侍です。 本日は、薬疹について、このポイントは見逃さないでほしい、といったことについて書いていきます。 対象は、 ・初期研修医の先生 ・皮膚科1年目の先生 ・内科や救急科の他科の先生 むけの記事になります。 あえて頑張って簡単な言葉で記載し…

英語論文1本目!JDにケースレポートを書くには

デルマ侍です。 英語論文に関してのお話をしていきます。 昨日このような記事を書きました。 dermasamurai.hateblo.jp 英語論文を書く 研究をしている人もおられるでしょうが、 研究している人もまとまった論文を書けるようになるのはデータが集まった数年後…

英語論文アクセプトまでの流れ

デルマ侍です。 以前 このような記事を書きました。 dermasamurai.hateblo.jp 本日は、英語論文を投稿してから掲載されるまで、どのような流れなのか、簡単に解説していきます。 論文準備 英語論文を書いてみよう!となったとき、 このブログを読んでいる多…

外用剤の混合について

デルマ侍です。 今日は外用剤の混合についてみていきます。 皮膚科医は外用剤をだすことが多いですよね。 しかしその組み合わせによっては、分離したりすることもあるようです。 デルマ MB Derma 314 :1-7,2021 大谷道輝先生の「基剤と剤形から考える外用剤…

病理プレゼンの仕方

デルマ侍です。 病理のプレゼンテーションの仕方について 皮膚病理をみて行く時、プレゼンテーションをするとき、 大まかな流れがあります。 簡単にお話していきます。 マクロ(弱拡大)からみる 特徴的な所見があるとき、そこに飛びついてしまいがちですが…

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