デルマ侍の皮膚科専門医試験 解答徹底解説

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ベーチェットとオテズラ

 

 

 

 

 

デルマ侍です。

 

 

 

オテズラの適用に、2019年9月ベーチェット病の口腔潰瘍が通っています。

オテズラの発売は2017年でした。

 

ベーチェット病の患者さんにオテズラをまだ使ったことがないので、

早く実感してみたいですが

その症例に巡り合ったときのために、

勉強をしていきます。

 

 

ベーチェット病の疫学

 

サルコイドもそうですが、疫学、 たまにきかれますね。

 

昔は男が有病率が高い、とされていますが、

今日本では若干女性がやや多い状況です。

しかし重症例は男性の方が多い。

年齢は30代後半に多いです。

 

ベーチェット ばっちこいB51

 

 

ベーチェット病とオテズラ

 

ベーチェット病の口腔潰瘍 に対して 適用が通っています。

 

口腔潰瘍、

というのはポイントですね、他の症状には

・効果がない

・効果があるが適応外

ということです。

 

神経などは効果がなさそう

EN 毛嚢炎様皮疹 外陰部潰瘍などには効果がありそう

ともいわれています。文献もまた調べてみます。

 

 

オテズラの推奨度

 

ベーチェット病ガイドライン2020がでています。

その中でのオテズラの推奨度は 推奨度B

 

結構高いです。

 

エビデンスレベルは1b

 

エビデンスレベルの仕組みを聞く問題はありましたが、薬剤や処置ごとにエビデンスレベルを問う問題はでたことはありませんしでないでしょう。最近の皮膚科のガイドラインでは推奨度をのせないものもありますが、のっているガイドラインでは専門医試験は頻出項目。他学会のものとはいえ、ここは個人的にチェックしておきます。)

 

ガイドライン

 

他の薬の推奨度をみてきますと、

口腔内アフタに限ってですと

推奨度 A ステロイド外用

推奨度 B アプレミラスト

     コルヒチン内服

     粘膜保護薬 レバミピドスクラルファート

推奨度 C1 ステロイド全身投与

      抗菌薬

                    TNF阻害薬

 

 

 

 

となっています。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

オテズラ

オテズラ

お世話になっています。

 

次の記事とあわせて、ベーチェット病に特にfocusして、勉強 復習をします。

 

 

オテズラ

 

オテズラ

一般名 アプレミラスト

PDE4阻害薬です。

 

セルジーンという会社から、オテズラ部門がアムジェンに買収され、現在MRさんはアムジェンが担当しています。

 

剤形は錠剤 10mg 20mg 30mgです。

基本使用は30mgで、10mg 20mgは初期投与量となっています。

 

飲み方

 

副作用軽減のため、

漸増して内服するやり方が特徴的です。

スターターパックがでていますので、

医者側は細かい用量は覚えなくてもいいと思います。

 

1-5日まで増量して6日目から朝30mg 夕30mg内服

はじめはスターターパック使用

 

でいいかともいます。

 

 

添付文書の用法用量には、特に「適宜増減」の記載はないのですが、(腎機能障害患者を除く)

 

経験上、朝30mg 夕30mg内服  1日2回内服 で落ち着いたのち、

副作用や皮膚症状に応じて

1日2回内服→ 1日1回内服 → 隔日内服

としながら調整している先生も多い薬です。

 

 

適用

 

保険適応は2022年10月現在

・尋常性乾癬 Pv

・関節症性乾癬 PsA

ベーチェット病BDによる口腔潰瘍

 

となっています。

 

今後PPP TAOなどにも拡大があるかもしれませんが、ブログを書いている時点ではありません。が効くとおもいます。適応外使用で使っている先生もいることでしょう。

 

副作用

 

過去問でも、薬の副作用で頻度が多いもの、というものは他の薬でもよくでますね。

オテズラは比較的副作用の出現頻度が高く、1-4割でなんらかの副作用がでることがあります。

下痢が一番多く、他、悪心、頭痛、嘔吐など。

初期の漸増投与は副作用の発現をやわらげるため、とされています。

 

 

禁忌

 

禁忌は

アレルギーと妊婦です。

妊婦が禁忌というのは重要です。

併用注意なのか禁忌なのかはしっかり区別して覚えます。

 

流産などのリスクが指摘されていますが、催奇形性については添付文書には書かれていません。妊娠可能年齢の女性に投与していて、妊娠を希望する場合は中止後1ヶ月の避妊が推奨されます。男性側については特に記載ありません。

 

妊婦が禁忌な薬

外用剤なども含めて 記憶を呼び起こしておきます。

2021-7皮膚科専門医試験

2021-7 皮膚科専門医試験

 

 

問題 7 

 

 


慢性光線性皮膚炎(chronicactinicdermatitis)について誤っているのはどれ
か。 1 患者の多くは高齢男性である。 
2.病理組織像で時に異型リンパ球の真皮内浸潤がみられる。 
3.露光部に多様な病変がみられ、時に非露光部にも皮疹が拡大する。 
4 光パッチテストで検出された感作物質を遠ざけることで症状が軽快する。
5.作用波長は主に中波長紫外線であり、 しばしば長波長紫外線から可視光線
に及ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え4

ベーチェット病 ガイドライン

こんにちは。

デルマ侍です。

 

ベーチェット病ガイドライン 2020がでています。

 

https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001177/4/behcet's_disease.pdf

 

皮膚科の領域はどんな先生が携わっているのでしょう。

 

 

 

何度かコメントしていますが、

専門医試験、という観点でいえば

「皮膚科学会」が発表しているガイドラインのほうが出題率は高いです。

ですが、普段の診療においてはとっても重要ですよね。

あとは、この他科領域もかかわるガイドラインの場合、領域ごとに専門家がついているので、皮膚科の先生たちはどのような先生たちなのかなと確認します。

皮膚科専門医試験の委員の先生と重なるところがあるか、を確認します。

 

 

皮膚科 ベーチェット病ガイドライン

 

2021-6 皮膚科専門医試験

2021-6

皮膚科専門医試験

 

 

 

43 歳、女性。約半年前から頭頂部に脱毛斑が出現し徐々に拡大することを主訴に受診した。本患者の脱毛部の臨床写真を図 1 に示す。考えられる疾患はどれか。3 つ選べ
1alopecia areata
2 chronic cutaneous lupus erythematosus
3 Folliculitis decalvans
4 lichen planopilaris
5 tricotillomania

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え

234

2021-5 2021年皮膚科専門医試験

2021-5

2021年皮膚科専門医試験

 

 

 

毛包について正しいのはどれか。2 つ選べ。
1.休止期毛包は内毛根鞘を有さない。
2.正常な頭髪は 1 日に約 lmm 伸長する。 
3.正常な頭部毛包の毛脚期は約 1 年である。
4 アポクリン汗腺の導管は毛峡部に開口する。
5 頭髪が 1 日に 50 本抜けるのは正常範囲内である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問題 5 答え 15

 

 

 

 

2021年皮膚科専門医試験

2021-4

 

 

特発性後天性全身性無汗症の診断韮準を満たすのはどれか。
1  抗 SS-A 抗体陽性 
2.無汗に伴う自律神経症
3. アセチルコリン皮内テストにて反応増強 
4. ミノール法で黒色に変化しない領域が全身の 20%
5 サーモグラフイ-による高体温領域が全身の 30%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え 5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これも頻出ですなぁ、細かく記憶。ここら辺は落としてはいけません。

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