デルマ侍の皮膚科専門医試験 解答徹底解説

専門医試験解答解説勉強対策絡みのこと全て包み隠さず

MENU

母斑とは

f:id:DermaSamurai:20210913171122p:plain

デルマ侍です。

 

母斑というと、

ほくろ(色素性母斑)や、あざ、母斑症というようなイメージが錯綜すると思いますが、

もう少し細かく見ていきます。

 

 

母斑とは

母斑nevus 

色調や形態の異常を主体とする、限局性の皮膚奇形

遺伝的モザイクなどが原因

病変を構成する細胞(母斑細胞)の種類により分類される

メラノサイト系(色素性母斑)

・表皮系(表皮母斑)

・間葉系(結合組織母斑)

・血管系(血管腫、血管奇形)

 

神経皮膚症候群

神経皮膚症候群とは

英語では神経皮膚症候群 neurocutaneous syndrome

日本では昔から母斑症 phalomatosisと言っていたが国際的にはあまり使われない

母斑性の病変が皮膚のみではなく神経など、全身臓器にも生じていること

家族例、孤発例ともにある。(いわゆる一般の人がイメージする 遺伝病≒家族例アリ ではない)

 

母斑症

母斑には、

結節性硬化症

神経線維腫症1型

Sturgeon-Weber症候群

色素失調症

などが含まれる

 

母斑症は試験によく出ています。

 

過去問

2020-73

11 歳の女児.手指,足底,口唇に図 22 のような皮疹がある.考えられる鑑別診断はどれか.2つ選べ.
1. Addison 病

2. Klippel-Weber 症候群
3. Laugier-Hunziker-Baran 症候群
4. Leopard 症候群
5. Peutz-Jeghers 症候群

 

note.com

 

 

お読みいただきありがとうございました。

noteでも皮膚科専門医試験対策情報を更新しています。

よろしくお願いします。

 

 

参考文献:

あたらしい皮膚科学 第三版

Copyright ©デルマ侍の皮膚科専門医試験 解答徹底解説 All rights reserved.