加水分解コムギ
デルマ侍です。
加水分解コムギとは
加水分解コムギ
加水分解コムギとは
小麦か グルテンを 酸 もしくは 酵素処理して 部分的に分解したもの
です。
なぜこれが石鹸に使われたかというと、
この処理を使うと乳化しやすくなり、さらに保湿力がよくなったので、
添加物に使われていました。
特に茶のしずく石鹸で使われていたのは、
加水分解コムギの
グルパール19S というものでした。
加水分解コムギの化粧品
茶のしずく、石鹸で 加水分解コムギの悪名が高まってしまったわけですが、
今回茶の滴石鹸では加水分解コムギのなかでも分子量が大きいもの(→グルパール19S)が感作原因となって、アレルゲンが高かかったことで問題が起きましたが、
加水分解コムギの中でも分子量が小さいものはアレルゲンが低いとされており、
化粧品、クリーム、リンスなどに含まれています。
皮膚科専門医試験対策
今後の新しい出題、としては出にくいかと個人的に思いますが、
過去問ででてくるので、
多少勉強が必要かな、と思います。
試験に関連するポイントは、
・茶のしずく石鹸を使用してから1ヶ月〜数年で WDEIAの病型の小麦アレルギーを発症した
ただし
・(本来WDEIAの患者ではω5グリアジン特異的IgE RASTが陽性になるものの)茶の滴WDEIAでは ω5グリアジン特異的IgEが陰性であった
・石鹸による界面活性剤により、皮脂膜を分解することにより皮膚のバリア機能が低下し、加水分解コムギの経皮吸収が亢進したこと、1日1-2回と洗顔することで感作を繰り返したことも要因と考えられている
といったところと思います。
おわりに
お読みいただきありがとうございました。