① 整形外科の人工関節置換術と金属アレルギーの検査について
デルマ侍です。
時々、整形外科の先生から皮膚科など
「患者さんが金属アレルギーがあるかもと言っているのですが、
人工関節の手術前に検査してもらえませんか?」
と言った依頼が来ることがあります。
金属アレルギーの検査には時間がかかる
整形外科の先生がもしこちらのブログを見ることがあれば、お願いしたいことは、
【手術の2ヶ月前などに依頼】いただくことです。
アレルギーの検査結果が1ヶ月かかるため、 もしパッチテストをやるとなると、
直前では有益な情報をお伝えすることができません。
時々、「来週入院予定で人工股関節をやるのですが、大丈夫ですか?」
といった依頼さえ受けることがあります。
皮膚科専門医を目指す先生たちや皮膚科医の先生たちは、どのようにアプローチしていけばいいか、勉強します。
金属アレルギーの基本知識
まず前提として、
・金属アレルギーは血液検査はできない
ということ
現状はパッチテストが最も標準的な検査となります
・パッチテストのため、
基本予約制で、当日できないことがほとんどです。
多くの病院では、
月曜パッチテストスタート、水曜、木曜に、翌週月曜日にフォロー
か
火曜スタート、
といった予定スケジュールを組んで、平日内に終わるようにしていることがほとんどだと思います。
そのため、
水曜日に患者さんがいらして、同日からすぐ検査できるか?というとできないことがほとんどです。
パッチテストの流れについてはこのような記事も書いています。
・最終判定はパッチテスト貼付後、1週間後が基本ですが、
遅延して陽性になってくるものがあります。なんでしょうか?
専門医試験を受験予定の先生は、
この僕の質問にすぐ答えられますでしょうか?
過去問対策としては、
金、フラジオマイシン
をガイドライン上、押さえておきます。
他に、金属では、【パラジウム】も遅れて陽性になってきます。
後半に続きます。