デルマ侍です。皮膚科専門医試験対策にからめてまとめていきます。
ドボベット軟膏とマーデュオックス軟膏の違い
二つの薬剤の違いと同じ点についてまとめていきます。
こういった横断的学習は専門医試験対策では非常に有効です。
国試もそうですが、こういった横ギリでの学習が点数アップにつながります。
関連する専門医試験での過去の出題
2018-19で「カルボシトリオールとの合剤に使用されるステロイドはどれか」という出題があります。
本記事を読み終わった最後には解けるようになるはず!
ではいきましょう。
両方が共通すること
・軟膏製剤
・1日1回外用でいい
・禁忌(過敏症、感染症、潰瘍)
・注意(高カルシウム血症、腎障害、妊婦、授乳婦、小児)
それぞれの薬をみていきます。
ドボベット軟膏
・カルシポトリオール ベタメタゾンジプロピオン酸エステル の合剤
・ドボネックス と リンデロンDP軟膏
・剤形 15g、30g
・処方制限が1週間90g
(15gチューブだと週に6本まで)
・ゲル製剤がある。
・フォームも発売!(2021.1)
妊娠関連の添付文書記載は、
注意で「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないことが望ましい。」と書かれています。
マーデュオックス軟膏
・マキサカルシトール ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル の合剤
・オキサロール と アンテベート 軟膏
・剤形 10gチューブのみ
・処方制限が1日10g 1週間70g
(10gチューブだと週に7本)
妊娠関連の添付文書記載は、
注意で「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないことが望ましい。」と書かれています。
過去問対策
2018-19で「カルボシトリオールとの合剤に使用されるステロイドはどれか」
→ドボベット軟膏を指しています。
ベタメタゾンジプロピオン酸エステル が正解です。
先発はリンデロンDP軟膏です。
添付文書は出題されやすい
添付文書は出題ミスが起きづらいので、高頻度で出題されます。自分の勉強にもなりますので、添付文書をよく読む癖をつけるといいです。
また、禁忌と注意 は別物で、わけて覚える必要があります。こちらについては後日解説予定です。
薬の勉強には今日の治療薬がまとまっていて、勉強しやすいのでおすすめです。
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まとめ
ドボベット軟膏とマーデュオックス軟膏の違いについてまとめました。
個人的にはドボベットのほうが時々なぜかかゆがる患者がいます。マーデュオックスでは経験したことはないです。
教科書のおすすめについてまとめています。
病理のおすすめはこちら。
薬の細かい違いも試験対策には覚える必要あり
横断的学習は専門医試験対策では非常に有効です。
通常、新しい薬を覚えてる時などは、薬の特徴を薬ごとに覚えると思います。
しかし試験の聞き方は違います。
〜薬と〜薬の添付文書で共通する項目はどれか?
「〜」が添付文書で記載されている薬剤はどれか?
そんなふうな聞き方をするのです。つまり、薬ごとに覚える縦切りの学習ではなかなか点数アップにつながらず、横切り 横断的な学習が必要になります。
そしてこの知識は実際の臨床にも役立ちます。
重箱の隅を突くような問題も皮膚科専門医試験では問われることがあるのです。
嫌になりますが、ためになるし、勉強がんばりましょう。
たとえば2019-30の問題で小児抗ヒスタミン薬に関する出題がありますが、
2019-30皮膚科専門医試験 - デルマ侍の皮膚科専門医試験対策
これも
一つ一つの薬を縦に覚えるより、
生後半年から使える薬は〜
2歳から使える薬は〜
という覚え方のほうが点数獲得につながります。これを横断的学習と考えます。
がんばりましょう!!
小児抗ヒスタミン薬についてまとめています。
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専門医試験にもポイ活にもデルマ侍をよろしくどうぞ。
参考文献:
https://medical.kyowakirin.co.jp/site/drugpdf/tenpupdf/dvt.pdf
https://www.maruho.co.jp/medical/pdf/products/marduox/marduox_te.pdf